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執筆者の写真みれんぎじゅく

★知力を飛躍的に高めるのは「長時間の学習時間」ではなく「たった 4分の運動」だった


わが子の「自ら学習するくせ」を育てる 親の上手な「促し方」 定価1300円+税


★本のまとめはこちらです! ブクペ 著者まとめ

Are You HAPPY? 1月号に掲載されました!

全国 38都道府県、118の図書館で蔵書されました ※2019年10月4日現在 カーリル [地域の図書館検索サイト]

本が紹介されました!  ◆ダ・ヴィンチニュース 読みたい本がここにある

1人でも多くの子供達が、一つでも多くのご家庭が笑顔になれれば嬉しく思います

スポーツ庁は23日、「令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果を公表しました

質問紙調査では、授業以外の運動時間が減少し

肥満の割合や朝食の食べない日がある割合が増加していたことが判明

スポーツ庁は原因として

1日にテレビやスマートフォンで映像を見る時間(スクリーンタイム)が増加したこと、

運動習慣や生活習慣の変化に原因があると考えられるという見解でした

これ、本当にそう思っているとしたら

大きな見当違いをしています

この調査は平成 20年度から全国の小学 5年生と中学 2年生を対象に

50メートル走やボール投げ、反復横跳びなど 8つの項目とともに生活習慣も調べるもので、

今年度は 215万人が対象になりました

<今週の過去問題>漢検3級(中学校卒業程度)

後の【 】内のひらがなを漢字に直して□に入れ、対義語・類義語を作れ。

□内のひらがなは一度だけ使い、一字記入せよ。

<対義語>

1 穏健-□激

2 公開-秘□

3 強情-従□

4 乾燥-□潤

5 名誉-□辱

<類義語>

6 平定-鎮□

7 現職-現□

8 魂胆-意□

9 露見-発□

10 悲喜-□歓

【 あい ・ あつ ・ えき ・ か ・ かく ・ しつ ・ じゅん ・ ち ・ と ・ とく 】

(1)外遊びできる場所が減った

今、公園のボール遊びは禁止です というか禁止事項だらけです

(2)一緒に遊ぶ子供の数が減った

習い事や塾通いの子どもが増えたから遊ぶ友達もいないです、時間もない

(3)SNSやゲームなど自宅遊びが増えた

当然遊ぶ友達がいない子どもは自宅遊びが増えます 近年、外は物騒

(4)プールの飛込、組体操、騎馬戦、棒倒し禁止

プールの授業、運動会や体育祭で危険だから禁止になってます

(5)エレベーター、エスカレーターの利用増

最近はどの施設にもエレベーター、エスカレーターが設置されています

子どもの階段を上り下りすることが激減しています

スポーツ庁の見解、大丈夫でしょうか?

子どもの体力低下の本当の原因がスマホやSNSのせいだと思ってませんよね

スウェーデンのブンケフロという町に、

研究のため時間割に毎日体育の時間が組み込まれた小学校のクラスがあります

このクラスと、通常どおり体育を週 2回こなすクラスを比較した結果、

体育の授業回数以外の条件(居住区や授業内容など)は全く同じだったにもかかわらず、

毎日体育をしたクラスのほうが算数・国語・英語において成績が明らかに優秀だった結果が出ました

さらにこの効果はその後何年も続くことが確認され、

男女ともに 3教科の成績が飛躍的に上がることが確認されました

アメリカの研究チームも、小学校 3年生と5年生

合わせて 250人規模の調査を行って同様の結果を得ています

科学者たちが児童の体力を正確に把握するため、

心肺機能・筋力・敏捷性を計測したところ、

体力のある児童たちは算数と読解のテストにおいて高得点でした

しかも、体力的に優れていればいるほど、得点も高いという結果になりました

意外なのは、肥満ぎみの生徒たちは別の傾向を示したこと

体重が重ければ重いほど、試験の得点も低い傾向だったのです

また、アメリカ・ネブラスカ州でも 1万人を対象にして同様の調査が行われ、

体力的に優れた子どもは、そうでない子どもより

算数や英語の試験で得点が高いことが判明しました

試験内容が難しくなるにつれ、体力的に優れた子どもと

そうでない子どもの点数の差は開き、体力のある子どもが大差で上回ったそうです

なぜ「体育の時間」が子どもの学力向上をさせたのか?

その理由は「海馬の成長」にあると考えられています

記憶中枢として脳にある海馬は運動によって刺激を受けると

成長することが確認されています

実際に 10歳児の脳を MRIでスキャンした結果、

体力のある子どもは海馬が大きいことが判明しました

さらに身体を動かした直後、物事に集中できる時間が長くなることも立証されており

記憶力と集中力の向上、この 2つの効果によって

より多くの学習内容を脳に定着させられたのだと考えられています

では、集中力と記憶力が高い状態を維持するには、

最低どれくらい運動をすればいいのか?

研究例の一つとして、9歳児が 20分運動すると

1回の活動で読解力が格段に上がるというデータがあります

また別の実験では、10代の子どもたちが 12分ジョギングしただけで

集中力の高い状態が 1時間近く続き、読解力が向上しました

さらに驚くことに、たった 4分の運動を一度するだけでも集中力が改善され、

10歳の子どもが気を散らすことなく物事に取り組めることも判明

「歩く子」は何も言わなくても宿題を終わらせる

PISA上位の常連として名をはせるフィンランドでは、

「歩数」に関する調査が行われています

調査では、小学 2年生 258人を対象に、歩数計をつけて活動量を計測

その後、擬似的にストレスを与えて時間制限を設けて計算させたり、

他の子ども達の前でプレゼンテーションさせたり

(ストレスに対する抵抗力と活動量の関係性を調査)

その結果、「毎日たくさん歩いた子ども」は、時間制限つきの計算をさせても、

ストレスホルモンの濃度が「歩数が少ない子ども」に比べて

ずっと低かったことがわかりました

つまり、よく歩く子ほど学習を苦にしない傾向にあり、

宿題をきちんと最後までやり通せる確率が高かったそうです

「縄跳び」をすると「算数が得意な子」に育つそうです

科学では学力向上のカギは「心拍数を増やすこと」とされています

重要なのは、どんな競技をするかではなく、

心拍数が増える「有酸素運動」であること

小学校に通う学童期が最も運動の効果を得られると考えられています

アメリカの研究チームによる、肥満ぎみの小学生を対象に

放課後に 20分、縄跳びなどの運動をさせた実験があります

すると、算数の試験の得点が上がりました

活動量が増えれば増えるほど、試験の得点も高くなる傾向が分かったそうです

ランニングやボール遊びでも同様の結果が得られており、

特に試験の得点が大幅に上がった子ども達は 40分以上、

心拍数が 1分間で最大 150回まで上がる「息が切れる運動」をしていたことが解っています

なぜ、縄跳びやボール遊びをした子ども達の

「算数の能力」が飛躍的に向上したのか?

脳科学では運動をすると海馬だけでなく、

脳の「白質」と呼ばれる部位の機能が強化されることが解っています

白質は主に情報伝達を担うケーブルの集合体で、

脳の左側の白質が「数学的な能力」に関わっていることが最近の研究で判明しました

白質の機能を高めるために激しい運動は必要なく、

毎日できるだけ活動的に過ごせば白質は強化されるそうです

子どもを外で遊ばせたり、運動させることが机上で行う学習に効果的な良い影響をもたらすこと、同時に試験の点数が上がる効率が良いこと、知っておくとお子さんだけでなく

資格試験を受けるような大人にも活用できます

最後に

アスリートにならなくても、運動会で1位にならなくても

子どもの能力を大きく伸ばしていくためには、

子どもの頃からの運動が大切です

今の子どもはエスカレーター、エレベーターに、すぐに乗る子が多いです

我が家では娘が幼児の頃から、とにかく歩かせました

本年度行われた区内の小学生「税の標語」で娘が区長賞を頂いたのも

幼児の頃から歩いてきたおかげかもしれません

本年も数あるブログの中から拝読いただきありがとうございました

一つの視点に偏らず、先入観にとらわれず、

お子さん、大人にも役に立つ今の情報を発信してまいりました

読者の役に立つこと、活用していただくことを第一に

来年も発信してまいります

良いお年をお迎えください

<今週の過去問題>漢検3級(中学校卒業程度)

【解答】 <対義語>

1 過

2 匿

3 順

4 湿

5 恥

<類義語>

6 圧

7 役

8 図

9 覚

10 哀

-おしまい-

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次回をお楽しみに♪

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