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  • 執筆者の写真みれんぎじゅく

★親も、子共も、先生も欠けているモノがある【幼児・小学生・中学生のママ向け】


わが子の「自ら学習するくせ」を育てる 親の上手な「促し方」 定価1300円+税

★本のまとめはこちらです! ブクペ 著者まとめ

Are You HAPPY? 1月号に掲載されました!

全国 38都道府県、118の図書館で蔵書されました ※2019年6月30日現在 カーリル [地域の図書館検索サイト]

本が紹介されました!  ◆ダ・ヴィンチニュース 読みたい本がここにある

1人でも多くの子供達が、一つでも多くのご家庭が笑顔になれれば嬉しく思います

前回は外国の大学入試の仕組みや重要視している項目をご紹介しました

念のため、申し上げておきますが海外入試に挑戦した方が良いとか、

日本の入試がダメとか昭和の考え方や価値観のことを非難しているわけではありません

また、入試の仕組みや考え方、価値観がそもそも違うので入試の難しさや

卒業の難しさを比較しているわけでもありません

お伝えしたいのは、

現在の日本はAI(人工知能)の発達や急速な人口減少による、変化の渦中です

教育サイトや評論家は口をそろえて「何が有利か見えづらくなっている」と言いますが

有利、不利以前に子供たち自身が「やりたいこと」「なりたい自分」を

考える機会がないことが問題だということ

この先、AIが社会に普及すればするほど、それを管理するスキル、

制御するスキルが求められるのは容易です

AI社会になれば、フローチャート、プログラミングや記号論理、

論理演算を中心とした数学が必要になります

また、利用する側の人間はAIを教育する人材(道徳や倫理)が必要になってきます

現在まで日本の教育は極端な学力偏重、偏差値絶対であり、

日本の生徒の殆どが 5教科の学力を伸ばすことに力を注いできました

ところが…

日本では実社会に出たとたん、5教科は一切関係なくなります

実社会では決断力、リーダーシップ、ボランティア精神、創造力、

コミュニケーション能力、社会貢献度、社会適応能力、異文化理解力、

チームワーク力など、今まで学習した科目とは別世界です

親御さんの考えや価値観は色々とあり、言いたいことはあると思います

ですが、今、時代が動いています 幕末や明治維新の時のように新しい方向へ向かう人

旧態依然の方が良いと思う人さまざまです

しかし、

世界的に見ても学力偏重の詰め込み教育は既に時代遅れになっており、

現実に変わりつつあります

確かに日本の基礎学力は高く、いろんな得意がある民族です

今後は今まであまり評価されない(入試とは直接関係なかった)分野も

評価対象になっていくという事です

文化が大きく変わる時、いつの時代も世の中、2分(にぶん)されてきたように

今が表面化直前といった状況です

日本でも新学習指導要領(小学校は2020年度から中学校は2021年度)では

学力以外の学びに向かう力、人間性、未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力などを

育てるとしています

大学入試で大学側が学力以外の部分をどのように評価するかは、まだ定まっていません

そこで参考になるのがアメリカの大学入試

なぜならば、新学習指導要領の元ネタはアメリカの教育や大学入試です

アメリカの大学も各校によって出願要件は異なりますが、

ハーバード大学を例に見ていきましょう


ハーバード大学出願要件

1:コモン・カレッジ・アプリケーション(願書) 2:ハーバード・サプリメント(ハーバード用増補) 3:スクール・リポート(内申書/成績証明書) 4:インターナショナル・サプリメント(留学生用調査書) 5:ティーチャー・リポート2通(教師2名からの推薦状) 6:インタビュー(面接) 7:SAT(大学進学適性試験)またはACT(全米共通大学進学適性試験)の成績 8:エッセイ(小論文) 9:課外活動の成果(成果判別あり) 10:受験料75$(日本円で約\8,000円)または免除願い

3と7は学力評価

5は生徒個人の個性や学びの姿勢を評価

6と8は生徒の人間性、思考力・判断力・表現力を評価

こうしてみると就活生の企業採用試験そのものですよね

そして最近は日本の大学のAO入試でもある 9の評価

日本では芸術(○○賞受賞)、スポーツ(全日本○位)などアワードですが、

アメリカでは上記の他、発明(特許取得)、ボランティア活動(要成果証明書)、

インターシップ経験(要企業証明書)なども評価対象になります

現状の日本の社会状況や教育ではかなりハードルが高いですね

だって、高校生でこれが満たされる人はかなり少ないはず…

さすが世界中から優秀な学生が集まるハーバード大と言ったところでしょうか

現実の日本では変化はあるもののハーバード大のような仕組みになるには

まだまだ時間が掛かると言うのが正直なところです

どんなに少なくとも今の中学生が大学受験する時までは5教科でも対応できると思います

言い換えれば現実にはまだ入試制度そのものは変わらない

その入試制度に適応しなければ、進学したい生徒は不利益を被ってしまいます

日本にも成績や学びの姿勢を証明する試験があります

漢検・数検・英検(現時点で英検は残りそうです)

実際、出願要件に記述される大学も年々数を増やしています

いつも言ってますが、中学3年生、高校3年生になってから急に受検しても

間に合わない可能性があります

また、残念ながら英検は高校3年生の合格取得級が有効な場合がほとんどなので

小学生の時からコツコツ積み上げて入試学年になったら一つ上の級を

狙うようにすると加点幅が増えます

※各検定の合格級対象取得年月を各学校の出願要件と照らし合わせて絶対に確認してください

〇年〇月~〇年〇月までの合格級が有効と書いてあります

今までの小・中学校の授業、塾講師、家庭教師を経験してきて

最近、特に感じるのが当事者意識の欠如

言いたくないですが、

例えば

学校なら、先生(教員)は「生徒が悪い」「家庭が悪い」と言い、

親や生徒は「先生が悪い」「教え方が悪い」と言います

また、先生(教員)同士も「あの先生(教員)の指導が悪い」と、批判しています

塾(うちじゃありませんw)の講師同士でも

「あの先生(講師)の指導が悪いから担当生徒の成績が伸びない」と、批判しています

要するに、全員に「当事者意識」が欠けている状態が目立ちます

これまでどこに行っても、そういう現場を山ほど見てきました

結果、誰かを責めるばかりで、根本は何も解決しない

自分の責任がなければ楽になりますからね

さらに「当事者意識」が欠如しているので本当の原因が分からなくなる

昨今、働き方改革と叫ばれていますが、企業組織も同じです

風通し悪い企業、多いですよね

子供を例にすると分かりやすいです

著書やブログにも度々書かせていただきました

・学校のテストの点数が上がらない ? 先生の指導が悪い

・子供が勉強しない ? 塾に行かせる、家で勉強させる

・親や先生に叱られるから ? 子共はイヤイヤ勉強する

これは学習ではなく本当に勉強です

自分から学習するのと、やらされて勉強するのは言葉の意味が違います

この場合、本当は「わからない」ことや部分を「みつけること」と

「わからない」ことや部分を「みつけた」ら「わかる」ようにするには

何をどうしたらいいか、自分で考えることです

・分からなかったら自分で調べる子もいます

・調べてもわからなかったら、お友だちに聞く子もいます

・逆に分からない子に教える子もいます

・教える子はわからない子に、わかるように教え方を工夫する子もいます

皆さんが思っている以上に今の小学生は自分で考えて行動出来るんです

ただし、そのきっかけを促すのが私の役目です

最初から出来る子はまずいません

言葉で、最初に背中をそっと押してみたり…

手を引いて誘導して見たり…

変わらない入試制度で進学したい子供達が不利益を被らずに

さらに変化する将来にも対応できるように寄り添うのが私の役割です

大変ですがご家庭でもできます

一度、ご家庭で挑戦してみてください

ただし、いつも言ってますが目的(何のために)と目標は必ずセットでお願いします

目的の無いものに目標設定はできません

何のためにその大学で学びたいのか?

念のため、「とりあえず」「就職のため」は目的ではありません

-おしまい-

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次回をお楽しみに♪

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